一眼レフカメラのレンズ完全ガイド|種類・交換・掃除・保管・選び方まで解説

【カメラ】一眼レフ・ミラーレス

一眼レフカメラの魅力を最大限に引き出すためには、レンズの知識が欠かせません。標準・広角・望遠など、種類ごとに得意な撮影シーンがあり、交換や手入れの方法を知ることで写真の質がぐっと上がります。

本記事では「レンズの種類」「交換方法」「掃除・保管」「選び方」までを初心者にもわかりやすく解説します。これを読めば、自分に合ったレンズ選びができ、写真がもっと楽しくなるはずです。

目次

一眼レフカメラのレンズとは?まずは基本を知ろう

一眼レフの「レンズ」は、写真の明るさやボケ方、色味を決めるとても重要なパーツです。まずはレンズの役割や仕組み、交換式カメラの特徴を理解しましょう。

レンズの役割とは?

レンズは光を集めてカメラのセンサーに映像を届ける「目」のような存在です。人間の目が光を集めて網膜に映像を作るのと同じ仕組みで、レンズの性能や構造によって写り方が変わります。

たとえば「明るいレンズ(F値が小さい)」は暗い場所でも明るく撮影でき、「焦点距離が長いレンズ」は遠くを大きく写すことができます。

また、レンズには「単焦点レンズ」と「ズームレンズ」の2種類があり、単焦点は画質重視、ズームは便利さ重視という違いがあります。どちらを使うかで、撮れる写真の印象が変わります。

一眼レフカメラの構造を理解しよう

一眼レフカメラは「ボディ」と「レンズ」が分離しており、ミラーを使って光をファインダーに反射させる仕組みです。これにより、撮影前に実際の光景を確認できるのが特徴です。

光の流れは以下のようになります:

部品 役割
レンズ 光を集める
ミラー 光を反射してファインダーへ送る
イメージセンサー 光を電気信号に変換する

この構造を知ると、「レンズ交換で画質や写り方が変わる理由」も理解しやすくなります。

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レンズ交換式カメラのメリットとは?

レンズ交換式カメラの一番の魅力は「撮影の自由度が高い」ことです。たとえば:

  • 風景撮影では広角レンズを使用
  • 人物ポートレートでは単焦点レンズ
  • 運動会では望遠レンズ

といったように、目的に合わせて表現を変えることができます。スマホカメラよりも奥行きやボケ味を表現できるのも魅力です。

一眼レフカメラのレンズの種類と特徴

レンズにはいくつもの種類があり、それぞれ得意分野が異なります。ここでは、代表的なレンズをわかりやすく紹介します。

標準レンズ|自然な視界に近い写り

標準レンズ(焦点距離50mm前後)は、人の目で見たままに近い自然な画角を持っています。風景・人物・日常スナップなど、万能に使えるのが特徴です。初めて一眼レフを買う人はこのレンズから始めるのが一般的です。

また、F値が1.8〜2.8の明るい標準レンズなら、夜や室内でも明るく撮影できます。価格も1万円台からあり、コスパが良い点も魅力です。

広角レンズ|風景や建築撮影におすすめ

広角レンズ(焦点距離10〜35mm)は、広い範囲を1枚に収められます。風景、建物、室内撮影などに向いており、奥行きを強調した写真が撮れます。

例えば旅行先で山や海のスケールを出したいときに最適です。ただし、人物を近距離で撮ると顔がゆがんでしまうことがあるため注意が必要です。

望遠レンズ|遠くの被写体を大きく撮れる

望遠レンズ(焦点距離70mm以上)は、できます。運動会や野鳥、スポーツ観戦などに最適です。背景が大きくボケるため、被写体を強調した写真が撮れるのもポイント。

ただし、手ブレが起きやすいため、手ブレ補正機能付きのモデルや三脚を使うと安定します。

マクロレンズ|小さな被写体を大きく撮影

マクロレンズは花や昆虫、アクセサリーなど、肉眼では見えにくい小さな世界を拡大して撮るのに最適です。焦点距離は50mm・90mm・100mmあたりが人気で、ピントの合う範囲が非常に狭いため、繊細なピント合わせが必要です。

初心者でも扱いやすい90mm前後のマクロレンズがおすすめです。

単焦点レンズとズームレンズの違い

単焦点レンズは焦点距離が固定されており、画質が高く、背景のボケがきれいです。一方ズームレンズは1本で複数の焦点距離をカバーできるため、旅行やイベントに便利です。

どちらを選ぶかは「画質重視」か「便利さ重視」かで決めましょう。

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おすすめの一眼レフレンズ10選

一眼レフを使うなら、やはり“良いレンズ”が撮影体験を変えます。ここでは、初心者から中級者まで満足できるおすすめレンズを紹介します。どれも性能・コスパともに優れており、「買わなきゃ損!」と思えるラインナップです。

Nikon NIKKOR Z 28-75mm f/2.8 ニコン ミラーレス一眼 レンズ

日常のスナップからポートレート、風景まで、幅広い撮影シーンと被写体に対応

◆最短撮影距離:0.19 m(焦点距離28mm時)
被写体にグッと近づいて、 印象的な写真を撮影する事ができる
花やテーブルフォトなどのクローズアップ撮影が可能

◆ストレスのないAF性能
静粛性とレスポンスに優れたSTM(ステッピングモーター)搭載
高速AFが、動きのある被写体の撮影や動画撮影で威力を発揮
優れた静粛性により、舞台などの静かな場所での動画撮影時にもレンズ駆動音や操作音が録音されにくい

Canon EF-S55-250mm F4-5.6 IS II 【白箱タイプ】

メーカー型番:EF-S55-250IS2
画角(水平・垂直・対角線):23°20’~5°20’・15°40’~3°30’・27°50’~6°15′

レンズ構成:10群 12枚
最短撮影距離:1.1m
フィルター径:58mm

手ブレ補正効果:約4段分(これよりも低速になると手ブレが起こりやすくなるといわれる「1/(焦点距離×1.6)」秒のシャッタースピードを基準)

Canon 単焦点レンズ EF50mm F1.8 STM フルサイズ対応 EF5018STM

ロングセラーEFレンズ「EF50mm F1.8 II」の後継機種 “EF50mm F1.8 STM” きれいなボケ味が楽しめる、コンパクトな標準単焦点レンズ。

1小型・軽量設計でF1.8の明るい開放絞り値の単焦点レンズ

2従来機種よりも静かなAF駆動と、向上した操作性

3高品位な外観デザイン

Nikon 望遠ズームレンズ NIKKOR Z 180-600mm f/5.6-6.3 VR Zマウント フルサイズ

焦点距離180-600mmまでをカバーする、NIKKOR Z 待望の軽くて持ち歩きやすい超望遠ズームレンズ。

AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VRよりも軽量、かつ強力な手ブレ補正効果で、手持ちでも鳥や動物、飛行機などを快適に撮影できます。焦点距離180mm時の最短撮影距離1.3mを活かして、被写体に思い切って近づき主題を際立たせる表現も可能。

ズーミングによる重心移動の少ない「インターナルズーム機構」の採用、レンズを持ち直すことなく、広角端⇔望遠端のズーム操作ができるズームリング回転角70°を達成するなど、優れた操作性を実現しています。

SONY(ソニー) 標準単焦点レンズ フルサイズ FE 50mm F1.8 デジタル一眼カメラα[Eマウント]用 純正レンズ SEL50F18F

新規光学設計により高画質を実現した、小型・軽量な開放F値1.8の大口径標準単焦点レンズ
携帯性に優れた小型・軽量デザイン

非球面レンズを使用した新規光学設計により高画質を実現
開放F値1.8、単焦点レンズならではのぼけ味を生かした撮影が可能
金属マウントの採用により、優れた堅牢性を実現

シグマ(Sigma) レンズ 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM テレコンバーター(×1.4) セット Nikon ニコン Fマウント ズーム 超望遠 フルサイズ 一眼レフ用 Contemporary

蛍石と同等の性能を誇るFLD (“F” Low Dispersion)ガラスガラス1枚と、SLD(Special Low Dispersion)ガラス3枚の採用により、色収差を極限まで補正。

望遠側で特に目立ち、絞っても改善されることのない倍率色収差を、特殊低分散ガラスの使用をはじめとしたパワー配置の適合化により重点的に補正。ズーム全域で高い描写性能を実現しました。

Canon 標準ズームレンズ EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS STM APS-C対応

メーカー型番:EF-S18-135ISSTM
画角(水平・垂直・対角線):64°30’〜9°30’、45°30’〜6°20’、74°20’〜11°30′
レンズ構成:12群 16枚

最短撮影距離:0.39m
フィルター径:67mm

手ブレ補正効果:約4段分(これよりも低速になると手ブレが起こりやすくなるといわれる「1/(焦点距離×1.6)」秒のシャッタースピードを基準)

SIGMA 望遠ズームレンズ APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO ニコン用 フルサイズ対応 508555

スイッチの切換えにより最大撮影倍率1:2のマクロ撮影が可能なテレマクロ機構を搭載したデジタル対応高性能望遠ズームレンズ。最新のコーティング技術と機構設計により、デジタルで特に発生しやすいゴースト・フレアを軽減。

レンズ内にAF駆動用のモーターを搭載しているので、全てのニコン製デジタル一眼レフカメラでAF撮影が可能。
SLD(特殊低分散)ガラスを3枚使用し、軸上色収差をはじめとする諸収差を良好に補正、全撮影距離で高画質を実現している。

スィッチの切換えにより、200mmから300mmまでの間では、最短撮影距離が150cmから95cmに短縮され、レンズ交換することなくマクロ撮影が簡単に行える。マクロ撮影の領域においても200mmから300mmの間で1:2.9から1:2の範囲でズーミングによるフレーミング変更が可能。

レンズ鏡筒にマクロ時(95cm)の撮影倍率目盛を表示し、使い勝手も考慮。踏み込めない場所での花のアップや、望遠域の使用頻度が高いネイチャーフォト、スポーツ、ポートレートなどの撮影に最適。

TAMRON 大口径望遠ズームレンズ SP 70-200mm F2.8 Di VC USD G2 キヤノン用 フルサイズ対応 A025E

新規光学設計にて、解像・コントラスト性能と美しいボケの両立をズーム全域で達成
クラス最高の手ブレ補正効果5段を達成し、状況に応じた使い分けができるVCを搭載
最新の高性能マイコンを2つ搭載し、爆速AFを実現

ナノ構造膜とマルチコーティングを融合したeBANDコーティングでゴースト・フレアを効果的に抑制。逆光時のポートレート撮影などでもクリアで抜けの良い描写を実現

Canon(キャノン) RF 24-105mm f/4L IS USMレンズ ブラック – 2963C002

CanonのRF 24-105mm f/4Lは、広角から短望遠ズームのUSMで、一定のf/4最大絞りが特徴です。 ほぼすべての状況での使用に最適です。

このズームは5ストップ効果のある手ぶれ補正機能によって補助され、手ブレの発生を最小限に抑え、より鮮明な手持ち画像を実現します。

焦点距離とF値の意味をわかりやすく解説

写真の明るさやボケ味を決める「焦点距離」と「F値」。この2つの意味を理解することで、レンズ選びがぐっと簡単になります。

焦点距離とは?画角の広さを決める数値

焦点距離はレンズの“ズームの強さ”のようなもので、単位はmm(ミリメートル)で表されます。

・短い(例:18mm)=広く写る(広角)
・長い(例:200mm)=遠くを大きく写す(望遠)

焦点距離によって写真の雰囲気が変わるため、用途に合わせて選ぶことが大切です。

F値とは?明るさとボケの関係

F値(絞り値)は、レンズの「明るさ」を表す数字です。数値が小さいほど明るく撮影でき、背景がきれいにボケます。

例えば、F1.8のレンズはF4.0のレンズより多くの光を取り込めるため、暗い場所でもシャッタースピードを速くできます。

また、ボケ味を出したいポートレート撮影では、F値が小さい(例:F1.8〜2.8)のレンズが人気です。
逆に風景撮影など、全体をくっきり写したい場合はF8〜F11程度に絞るのがおすすめです。

F値 特徴 おすすめの撮影シーン
F1.8〜2.8 背景が大きくボケる ポートレート・夜景
F4〜F8 自然な明るさとボケ 風景・スナップ
F11以上 全体にピントが合う 建築物・風景

焦点距離とF値のバランスの考え方

焦点距離とF値はセットで考えると理解しやすいです。
例えば、50mm F1.8の単焦点レンズは背景を柔らかくボカせて明るい一方、200mm F4の望遠レンズは遠くをしっかり大きく写せます。

どちらを選ぶかは撮影したい被写体によって変わります。

  • 室内や夜景 ⇒ 明るい(F値の小さい)レンズ
  • 遠くの被写体 ⇒ 焦点距離の長いレンズ
  • 日常スナップ ⇒ 35〜50mmの標準レンズ

この基本を押さえるだけで、シーンに合ったレンズ選びができるようになります。

APS-Cとフルサイズの違いを知ろう

一眼レフカメラには「APS-C」と「フルサイズ」という2種類のセンサーサイズがあります。
この違いを知ることで、焦点距離や写り方の意味がより深く理解できます。

センサーサイズで写り方が変わる理由

センサーは、光を受け取るカメラの“心臓”のような部分です。
フルサイズはAPS-Cよりも約1.5倍大きく、その分光を多く取り込めます。
結果として、フルサイズは明るく・ボケやすく・ノイズが少ない写真が撮れるのが特徴です。
一方APS-Cは望遠効果が得られ、軽量で価格も安いため初心者に人気があります。

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APS-Cのメリット・デメリット

メリット:

  • カメラ本体とレンズが軽い
  • 価格が手頃
  • 望遠効果が得られる(焦点距離1.5倍相当)

デメリット:

  • 広角撮影がやや不利
  • ボケ味が弱い
  • 暗所でノイズが出やすい

APS-Cは旅行や日常撮影に向いており、コスパを重視したい人におすすめです。

フルサイズのメリット・デメリット

メリット:

  • 高画質でボケが美しい
  • 暗い場所でもノイズが少ない
  • 広角撮影に強い

デメリット:

  • 本体・レンズともに高価
  • サイズが大きく重い
  • 持ち運びに不便

本格的に写真を楽しみたい人や作品撮影を目指す人には、フルサイズが最適です。

一眼レフカメラのレンズ交換方法

レンズ交換は慣れれば簡単ですが、間違えるとホコリや汚れが入りやすくなります。
正しい手順と注意点を押さえて安全に行いましょう。

レンズ交換の正しい手順

1. カメラの電源を切る
2. 古いレンズの取り外しボタンを押しながら回す
3. 新しいレンズの白点(または赤点)を合わせてカチッと音がするまで回す
4. 装着後は軽く動かして固定を確認

このとき、できるだけレンズマウント部分を下向きにし、ホコリが入らないようにしましょう。

交換時に気をつけたいポイント

  • 電源を必ずオフにする(静電気防止)
  • 手は清潔にしておく
  • 屋外では風の強い場所を避ける
  • レンズキャップをすぐ閉める

これらを守ることで、レンズ内部にゴミや水滴が入りにくくなります。

屋外で交換する際の注意点

砂ぼこりが多い場所や海辺では、できるだけレンズ交換を控えるのがベストです。
どうしても必要な場合は、体で風を遮りながら交換し、終わったらブロアーで軽く吹きましょう。
また、カメラ用の「レンズ交換マット」や「交換バッグ」を使うとより安全です。

一眼レフカメラのレンズ掃除・メンテナンス方法

レンズはとても繊細な機材です。正しい掃除方法を覚えることで、長くきれいな状態を保てます。

ブロアーとクロスを使った基本手入れ

撮影後は、まず「ブロアー」でレンズ表面のホコリを吹き飛ばします。
次に「マイクロファイバークロス」で軽く円を描くように拭きましょう。
強くこするとコーティングが剥がれる可能性があるので注意が必要です。
100円ショップの布ではなく、専用クリーニングクロスを使用するのがポイントです。

レンズクリーナーの正しい使い方

指紋や油汚れがついた場合は、レンズクリーナーを1〜2滴クロスに垂らして拭き取ります。
直接レンズにスプレーを吹きかけるのはNG。
使いすぎると逆にシミやムラの原因になります。
定期的な清掃よりも「気になったときに軽く行う」ほうが安全です。

やってはいけない掃除方法

  • ティッシュや服の袖で拭く
  • 息を吹きかける(湿気でカビの原因に)
  • 研磨剤入りクリーナーを使う

これらはレンズ表面を傷つける可能性があるため避けましょう。
特に息を吹きかけると内部が曇りやすくなります。

レンズの保管方法とカビ対策

レンズを長持ちさせるには「湿度管理」が最も大切です。
日本の梅雨時期は特にカビのリスクが高いため、正しい保管方法を知っておきましょう。

湿気を防ぐドライボックスの活用

ドライボックスは、湿度を一定に保てる保管箱です。
カメラ店やネット通販で3,000円前後から購入できます。
湿度は40〜50%に保つのが理想です。
定期的に乾燥剤を交換して湿気を防ぎましょう。

キャップを使った正しい保管方法

レンズの両端に「フロントキャップ」と「リアキャップ」を付けて保管します。
これでホコリや汚れの侵入を防げます。
保管時はレンズを立てず、横向きに寝かせると安定します。

長期間使わないときの保管チェックリスト

  • 乾燥剤を新しいものに交換
  • カビや汚れを軽く確認
  • 1〜2か月に一度はボックスを開けて空気を入れ替える

これらを実践することで、数年単位でもきれいな状態を維持できます。

一眼レフカメラのレンズ修理とトラブル対処法

レンズのピントずれや曇りは、早めに対処すれば大きな故障を防げます。
ここではよくあるトラブルとその対応方法を紹介します。

ピントが合わないときの原因と確認方法

  • AF(オートフォーカス)がオフになっていないか確認
  • レンズの接点をブロアーで軽く清掃
  • カメラ設定の「AFモード」を再確認

それでも改善しない場合は、レンズ内部のズレが原因の可能性があるため、メーカー修理を検討しましょう。

レンズの曇りやカビの対処法

軽い曇りならドライボックスに1〜2日保管するだけで改善することもあります。
カビが発生している場合は、分解せずに専門業者に依頼するのが安全です。
無理に自分で拭くと、コーティングを傷つけてしまうことがあります。

メーカー修理と専門店修理の違い

修理先 特徴 費用目安
メーカー修理 純正部品使用で安心 1〜3万円
カメラ専門店 対応が早く安いことも 5千〜2万円

状態によっては中古交換の方が安い場合もあります。修理前に見積もりを取りましょう。

レンズフィルターの使い方と種類

フィルターはレンズを保護し、撮影効果を変える便利アイテムです。
ここでは代表的な3種類を紹介します。

プロテクター(保護フィルター)の役割

最も一般的なフィルターで、レンズ前面を傷やホコリから守ります。
常に装着しておくことで、清掃や外出時のトラブルを防げます。
価格は1,000〜3,000円ほどで、サイズはレンズ径(例:φ58mm)に合わせて選びましょう。

PLフィルターで反射を抑える

PLフィルター(偏光フィルター)は、水面やガラスの反射を抑える効果があります。
風景撮影で空の青を濃く出したいときや、水の透明感を出したいときに最適です。

NDフィルターで光量をコントロール

NDフィルターは光の量を減らす効果があり、明るい場所でもシャッタースピードを遅くできます。
滝や川を「流れるように」撮るスローシャッター写真に欠かせません。

レンズを増やすべき?今のままで十分?

レンズは増やせば表現の幅が広がりますが、使いこなせないと宝の持ち腐れです。
目的に合わせて必要なものだけを揃えましょう。

撮りたい被写体に合わせて考えよう

風景中心なら広角、人物中心なら標準や中望遠、動きのある被写体なら望遠と、撮影目的から考えるのが基本です。

初心者が無理に買い足す必要はある?

まずは標準ズーム1本で十分です。
慣れてから「こう撮りたい」という欲が出たら追加で購入しましょう。

レンタルで試してから購入するのもおすすめ

最近はカメラレンズのレンタルサービスが充実しており、数日単位で試せます。
自分に合うか確認してから買うことで、無駄な出費を防げます。

失敗しない!一眼レフレンズの選び方

レンズ選びで失敗しないためには、マウントの互換性と用途の明確化が大切です。

自分のカメラに合うマウントを確認

Canon、Nikon、Sonyなどメーカーごとにマウントが異なります。
対応していないレンズは装着できないので、購入前に必ず確認しましょう。

【一眼レフカメラ】スマホ・ミラーレスとの違いを解説!おすすめ機種を紹介
一眼レフカメラの基本や魅力をわかりやすく解説。スマホ・ミラーレスとの違いや初心者でも扱いやすいおすすめモデル、選び方、必要なアクセサリーも紹介します。

撮影シーン別おすすめ焦点距離

シーン 焦点距離
風景 16〜35mm
ポートレート 50〜85mm
スポーツ・動物 200mm以上

純正とサードパーティーレンズの違い

純正レンズは高品質で安心感があり、サードパーティー(例:SIGMA、TAMRON)はコスパに優れます。
近年の社外レンズは性能も非常に高いため、コスパ重視なら選択肢として◎。

予算と目的に合ったレンズ選びのコツ

最初は「標準ズーム(18-55mm)」+「単焦点(50mm F1.8)」の2本構成がベスト。
この2本があれば、ほとんどのシーンをカバーできます。

初心者におすすめのレンズをメーカー別に紹介

ここではメーカー別におすすめのレンズをいくつか紹介します。

Canonユーザーにおすすめの入門レンズ

Canon 標準ズームレンズ EF-S18-55mm F4.0-5.6IS STM APS-C対応

「レンズ小型化」を追求したEF-S標準ズームレンズ

シグマ(Sigma) レンズ 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM Canon キヤノン EFマウント ズーム 超望遠 フルサイズ 一眼レフ用 Contemporary

蛍石と同等の性能を誇るFLD (“F” Low Dispersion)ガラスガラス1枚と、SLD(Special Low Dispersion)ガラス3枚の採用により、色収差を極限まで補正。

望遠側で特に目立ち、絞っても改善されることのない倍率色収差を、特殊低分散ガラスの使用をはじめとしたパワー配置の適合化により重点的に補正。ズーム全域で高い描写性能を実現しました。

Canon 望遠レンズ EF-S55-250mm F4-5.6 IS APS-C対応

EF-S55-250mm F4-5.6 ISの光学設計はそのままに高級感を向上したデザインを採用。35mm判換算で88~400mm相当の望遠域をカバーし、シャッター速度換算で約4段分までの手ブレ補正効果を持つ、IMAGE STABILIZERを搭載。

夜景撮影をはじめ、望遠スナップや光量の足りない室内でも安心して活用できる軽量・コンパクトな望遠ズームレンズです。

通常撮影と流し撮りをレンズが自動で判別して適切な手ブレ補正を実施、一瞬のシャッターチャンスも逃しません。

シグマ(Sigma) レンズ 24-70mm F2.8 DG OS HSM Canon キヤノン EFマウント ズーム 標準 フルサイズ 一眼レフ用 Art

SLDガラス3枚、非球面レンズ4枚を採用し、諸収差を補正。特に点像再現性を悪化させるコマ収差や、絞っても改善されない倍率色収差などを良好に補正することで画面周辺まで高い画質を実現しました。

中央部と周辺部の厚さの比が大きく成型が非常に難しい形状の非球面レンズを使用することにより、高い解像力を実現。

Nikonユーザーにおすすめの入門レンズ

シグマ(Sigma) レンズ 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM テレコンバーター(×1.4) セット Nikon ニコン Fマウント ズーム 超望遠 フルサイズ 一眼レフ用 Contemporary

蛍石と同等の性能を誇るFLD (“F” Low Dispersion)ガラスガラス1枚と、SLD(Special Low Dispersion)ガラス3枚の採用により、色収差を極限まで補正。

望遠側で特に目立ち、絞っても改善されることのない倍率色収差を、特殊低分散ガラスの使用をはじめとしたパワー配置の適合化により重点的に補正。ズーム全域で高い描写性能を実現しました。

シグマ(Sigma) SIGMA シグマ Nikon Fマウント マウントレンズ 30mm F1.4 DC HSM 単焦点 標準 APS-C Art一眼レフ専用

レンズパワー配置の適合化を行い、周辺での性能低下の要因となる像面湾曲を徹底的に補正。画面周辺まで高い描写性能を発揮します。

両面非球面レンズの採用により、球面収差、非点収差、コマ収差を良好に補正。画面周辺部の点光源のにじみも少なく、開放付近の美しいボケを表現する事が可能です。

Nikon 高倍率ズームレンズ AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR ニコンDXフォーマット専用

使用頻度の高い広角から望遠までをカバーする焦点距離18-140mm(FX フォーマット・35mm 判換算で27-210mm相当の撮影画角)の約7.8 倍高倍率標準ズームレンズで、日常的なスナップ撮影をはじめ、ポートレートや風景撮影など、様々な撮影が楽しめます。

携帯性と高倍率を両立した、幅広い撮影シーンで使いやすい1 本です。

Nikon 単焦点レンズ AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G フルサイズ対応 AF-S 50/1.8G

静粛なAF撮影ができるSWM 搭載の大口径単焦点レンズ。
質量(重さ)約185gと非常に軽くコンパクトな標準レンズ。

非球面レンズを使用した新規光学設計で高画質を実現。手軽にカメラボディーと一緒に持ち歩け、背景のボケを活かせる明るい単焦点レンズの魅力を、いつでも気軽に満喫可能。

Nikon 広角パワーズームレンズ NIKKOR Z DX 12-28mm f/3.5-5.6 PZ VR Zマウント APS-C

Z fc、Z30、Z50のキットレンズでは物足らなかった広角レンズが登場
Vlogや自撮りにぴったり、パワーズーム搭載の超広角ズームレンズ APS-Cサイズ/DXフォーマット用のNIKKOR Z レンズで最も広い画角※1をカバーするNIKKOR Z DX 12-28mm f/3.5-5.6 PZ VRは、様々なシーンや被写体の撮影に適しています。

Sonyユーザーにおすすめの入門レンズ

SONY(ソニー) 標準単焦点レンズ フルサイズ FE 50mm F1.8 デジタル一眼カメラα[Eマウント]用 純正レンズ SEL50F18F

新規光学設計により高画質を実現した、小型・軽量な開放F値1.8の大口径標準単焦点レンズ
携帯性に優れた小型・軽量デザイン

非球面レンズを使用した新規光学設計により高画質を実現
開放F値1.8、単焦点レンズならではのぼけ味を生かした撮影が可能
金属マウントの採用により、優れた堅牢性を実現

SONY(ソニー) 標準ズームレンズ フルサイズ FE 20-70mm F4 G Gレンズ デジタル一眼カメラα[Eマウント]用 純正レンズ SEL2070G

小型・軽量ながら超広角20mmから70mmまでカバーする標準ズーム
Gレンズならではの高い描写性能

静止画・動画問わずボディの高速性能を引き出すオートフォーカス性能
高い映像品位を実現する動画性能
使用環境を選ばない優れた操作性・信頼性

ソニー(SONY) 標準ズームレンズ APS-C E 55-210mm F4.5-6.3 OSS デジタル一眼カメラα[Eマウント]用 純正レンズ SEL55210 BQ

中望遠82.5mmから望遠315mm相当(*)までの撮影領域をカバーする、スリムかつ軽量なEマウント専用光学約3.8倍の望遠ズームレンズ。光学式手ブレ補正機能を内蔵し、望遠撮影時の手ブレも抑えます。

また、レンズ内モーターとインターナルフォーカシングによる、静かでなめらかなフォーカスで、動画撮影にも適しています。外装にアルミニウム合金を使用した高品位な外観です。

SONY(ソニー) 望遠単焦点レンズ フルサイズ FE 100mm F2.8 STF GM OSS G Master デジタル一眼カメラα[Eマウント]用 純正レンズ SEL100F28GM

優れた解像力と美しいぼけ味を誇るソニーのG Masterの中でも、ワンランク上の美しいぼけ描写を実現した100mm中望遠単焦点STF(Smooth Trans Focus)レンズ。

SEL100F28GM用として開発されたアポダイゼーション(APD)光学エレメントに加え、口径食の発生を抑えるための設計や新規設計の11枚羽根の円形絞りを採用。

息をのむような柔らかで独特なぼけ描写が、ピントのあった被写体を鮮明に際立たせ映像に自然な立体感をもたらす。

さらに、高基準の光学設計により、画面周辺まで極めて高い解像性能を実現している。

SONY(ソニー) 標準単焦点レンズ フルサイズ FE 50mm F2.5 G Gレンズ デジタル一眼カメラα[Eマウント]用 純正レンズ SEL50F25G

小型・軽量設計の鏡筒にGレンズならではの高画質と美しいぼけ味を凝縮。
直感的な操作性と高品位な質感も兼備した、標準単焦点Gレンズ Gレンズの高画質を圧倒的な小型・軽量設計で実現

クリック切り換え可能な絞りリングやフォーカスホールドボタンなどの搭載で直感的な操作性を実現 静止画・動画を問わず活躍するAF性能
プロの要望に応える操作性・信頼性 背景を大きくぼかしたポートレートの撮影に最適

SONY(ソニー) 望遠ズームレンズ APS-C E 70-350mm F4.5-6.3 G OSS Gレンズ デジタル一眼カメラα[Eマウント]用 純正レンズ SEL70350G

TELE端350mm(換算525mm)まで画面全域でGレンズならではの高い描写性能を実現
5倍ズームを実現しながら高い機動性を有するコンパクトデザイン

APS-Cレンズ初搭載のXDリニアモーターによる高速・高精度・高追随なAF駆動
350mm(35mm判換算525mm)の世界まで高解像に切り取るコンパクトAPS-C超望遠ズームレンズ

まとめ|レンズを知れば一眼レフがもっと楽しくなる!

一眼レフカメラのレンズは、写真の印象を決める最も重要な要素です。
種類・焦点距離・F値・保管方法などを理解すれば、初心者でも美しい写真が撮れるようになります。

まずは1本のレンズをじっくり使い込み、必要に応じて新しいレンズを追加していきましょう。
知識を増やすことで、一眼レフの世界が何倍も楽しく広がります。

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